診断結果の見方とそれに伴う治療方法と日数(まとめ)

こんにちは。

今日は子宮頸癌検診を受けた際に診断結果に書かれている

「分類」の見分け方と自分のステージを知る「進行期」について。

それに伴う治療方法とそれにかかる治療日数について(まとめ)です。

<子宮頸がんの種類>

噂の謎の暗号です。

その前に、まず子宮頸がん(子宮頸部)には

子宮粘膜を覆った扁平上皮にできる扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)

頸管粘膜を分泌する腺組織にできる腺がん(せんがん)の二種類があります。

扁平上皮はどちらかと言うと頸部の表面(入口側)で腺がんは筒側(中に入った所)が簡単な見方。

<扁平上皮系>

細胞診結果(略語)=推定される病理診断

扁平上皮がん(SCC)=扁平上皮がん

<腺系>

細胞診結果(略語)=推定される病理診断

AIS=上皮内腺がん

Adenocarcinoma=腺がん

その他の悪性腫瘍=そのまま”その他の悪性腫瘍”

※細胞診の結果を更に詳しくしりたい方はこちらのサイトをどうぞ。

茶屋町レディースクリニック分院「子宮頸がん検査(細胞診)の結果について」

<子宮頸がん進行期分類(大まか)>

0期「がん」ではなく、前がん病変。

※現在は0期とは言わない。

がんになるかも?という段階です。

こちらの分類は

<過去記事:組織診と細胞診って何?と検診結果の見方と今後の検査、治療方法について>

からどうぞ。

♢Ⅰ期がんが子宮頸部にのみに認められ、ほかに広がっていない

※子宮体部への浸潤は考慮しない

そしてⅠ期は4グループに分かれます(Ⅰa1期、Ⅰa2期、Ⅰb1期、Ⅰb2期)

・1a期=1a1期と1a2期

これは組織学的に検査した結果発見できる物で、子宮頸がん1a期で見つかるのは稀だと主治医から言われました。

この2つの違いは縦軸は同じ7㎜を超えない物で、深さが3㎜以内か5㎜以内の違い。

まさにミクロの世界ですね。

・1b1期=1b1期と1b2期

この2つの違いは1A期より超えているが頸部のみに病変がありその大きさが4cm以内か以上かの違い。

※因みに私は「1b1期」でした。私の場合は3カ月前の定期健診の際に「高度異形成=HSIL(CIN3)」と診断されていたので、僅か3カ月で1a期を飛び越えて1b期に行ったので本当に主治医と共にビックリしていました。(その時の体験談はこちらから)

♢Ⅱ期がんが子宮頸部をこえて膣壁に広がっているが、骨盤壁又は膣壁下1/3には達していない

Ⅱ期は3つに分類されます(Ⅱa1期、Ⅱa2期、Ⅱb期)。

ⅡA1期とⅡA2期の違いは‥病変が4cm以下と4cm以上か

ⅡB期は子宮頸部の周辺の組織(子宮傍組織)に浸潤している

♢Ⅲ期がんが骨盤壁にまで達するもので、がんと骨盤壁との間にがんでない部分を持たない、または膣壁の浸潤が下1/3に達している

Ⅲ期は2つに分類されます(Ⅲa期、Ⅲb期)。

・ⅢA期‥膣壁の浸潤が下1/3には達しているが、子宮頸部の周囲の組織への浸潤は骨盤壁まで達していないもの
・ⅢB期‥子宮頸部の周辺の組織への浸潤が骨盤壁まで達しているもの、又は水腎症(すいじんしょう)や腎臓が機能しなくなっているもの

♢Ⅳ期がんが小骨盤腔を超えて広がるか、膀胱、直腸粘膜にも広がっている

Ⅳ期は2つに分類されます(Ⅳa期、Ⅳb期)。

・ⅣA期‥膀胱や直腸の粘膜に浸潤しているもの

・ⅣB期‥小骨盤腔をこえて広がるもの

更に、標準治療方法と併せて詳しく見ていきましょう。

まずは、現在日本において広く一般的に認知されている考え方(ガイドライン)を紹介したいと思います。

5年生存率?≫

現在のステージで治療した場合において、5年間生存している人の割合を表したものを5年生存率と言います。

<子宮頸がんの治療後の進行期別5年生存率>

Ⅰ期‥92%

Ⅱ期‥74%

Ⅲ期‥52%

Ⅳ期‥30%

この治療後からの5年間は定期健診を受ける期間にもなっています。

なので、がん治療が終わったからと言ってがん治療などでは”根治、完治”とは言いません。

その理由は、よくご存知の通りかもしれませんが”再発”のリスクがあるからです。

そしてもっとも再発のリスクが高いのもこの5年間と言われています。

※私自身が実際に主治医にもっとも再発期間が高いのが2.3年位と言われました。ですが、それはあくまでも目安であると言う事を理解して頂きたいと思います。

治療から5年経つと大学病院などでは特別な事由が無い限り「定期健診」を受ける対象から外れます。

その後は市の集団検診や人間ドッグなどを自分で受けて管理していく事になります。

余談ですが…≫

この5年の定期健診が終了した時に私は初めてホッとした気持ちになりました。

そして、今更ながらに5年生存率について疑問が生まれます。

治療後と書いてあるのがちょっと疑問です。

治療しないとどうなるんだろう?と、本当に気になりますが…見つからない。

もし見つけたら是非、メール下さい。

※読んだ書籍で”治療するのが前提”なので、知りようがないようですね…納得です。

<進行期ごとの基本的な治療方法(標準治療)>

標準治療とは今現時点でベストな治療方法といわれています。

0期‥高度異形成の場合最終治療は円錐切除術。又はレーザー治療も選択可。

※軽度LSIL(CIN1)~中度異形成HSIL(CIN2)の場合は経過観察。

※現在は0期とは言わない。

定期健診は3~6カ月ごと(分類により異なります)

1A1期‥円錐切除術ないし単純子宮摘出術、準広汎子宮全摘出術(+骨盤リンパ節郭清)、広汎子宮全摘出術

※妊娠希望の場合は子宮温存可能(広汎子宮頸部摘出術)

※この時の進行度合いによって変わります(脈管にまで広がっている場合にはリンパ節にまで転移していると予想され広汎子宮全摘出術(+お腹~太ももにかけてのリンパ節郭清)が行われる場合もある。

1B1期~ⅡB期‥広汎子宮全摘術(リンパ節郭清及び子宮全摘出術)

※1B1期・ⅡA1期‥放射線治療(単独)手術か放射線治療かを単独治療として選択する。

ⅠB2期・ⅡA2期・ⅡB期‥同時化学放射線療法

※ⅠB1期でもリスク度合いによって補助療法(化学放射線療法か放射線)を追加で行う場合があります。

これは摘出後に病理診断を行った結果、低中高のリスク度合いが分かり医師の判断の基追加で行うかを決定します。

※更に、手術も開腹手術か腹腔鏡手術も受ける病院や執刀する医師によっても変わります。

これに対する記事は又別の機会に掲載したいと思います。

ⅢA期~ⅣA期‥同時化学放射線療法

※高齢者や合併症がある場合は放射線療法のみも検討

ⅣB期‥全身化学療法

(全身状態が良好かつ臓器機能が保たれている場合に限る)

※転移場所が切除可能な場合‥手術療法や放射線療法も検討

※痛みなどの症状が強い場合‥放射線療法などの緩和的治療も検討

<その他の治療方法>

・術前化学療法

ステージⅢ~Ⅳの患者に対してはⅠ~Ⅱ期の状態に戻すことができ、手術又は放射線治療の前に抗がん剤を投与してがんを小さくする方法。

※ただし長期予後の改善に対する寄与(エビデンス)は否定されていることから標準治療のオプションとしては提示されていない。

・広汎子宮頸部摘出術(子宮温存術式)

ⅠA2期~ⅠB1期までが対象で、妊娠を強く希望しており、通常子宮摘出対象となる「がん」が2㎝以内又は腺がん、周りへの転移が無い場合には、子宮を残す事が出来る。

子宮を残す事に対するリスクを比べたエビデンスがない為定かではない。

※両方とも新しく取り入れた方法だからこれから受ける人が増えていくとエビデンスが確立していくってことですね。

更に、詳しく知りたい方はこちら↓を検索して頂けたらと思います。

治療ガイドライン 子宮頸癌 日本婦人科腫瘍学会

<日本と欧米の治療法の違い>

日本ではまず手術してがんを切除する手術療法が優先されています。

逆に、欧米では比較的早期から放射線療法が適用されるケースが多くあります。

その理由は、広汎子宮全摘術は日本で確立された手術法だからです。

その理由としては、手術を行えば「がん細胞の広がりを確認出来るが、放射線はできない」と、言う考えからです。

ですが、放射線治療の歴史を見ていくと手術よりも早期に欧米で確立されている事を知るかと思います。

この背景には、欧米では肥満のために手術のリスクが高くなるケースが多い事などが考られています。

ただし、最近は日本でも少しずつですが放射線の技術が向上して早期がんの根治療法に放射線治療を受ける人が増えています。

※私の受けた病院では適用外と言われてしまいましたが…

放射線を3回浴びると卵巣機能は失われる。と、私は主治医から伺いました。

でもこれって裏を返せば、放射線治療の方がリスクが低いって事じゃないのかな?と思いました。

確かに、卵巣機能は失われますし他のリスクもあります。

ですが、手術で広汎子宮全摘出術を受けても放射線を受けてもそれぞれ別の後遺症が待っていたりします。

一長一短では語れないけどきちんと両方のデメリットやメリットを聞いて、自分の今後のライフスタイルなどを踏まえた上で判断することが望まれます。

又、その後の後遺症との付き合い方や対処療法も把握していない場合があるのできちんと自分自身で確認したり、調べる事が重要です。

中々書籍や医者たちからは、語られない事があると思います。

日本では手術がもっとも推奨されていますが、その中身をよく知って欲しいと切に思います。

<手術法による入院日数の違い>

円錐切除術‥2~3日又は日帰りで行う所もあります

私は2泊3日での全身麻酔によって受けました。

(過去記事「30代、高度異形成、円錐切除術編」まとめ)

単純子宮全摘出術‥術後1週間ほど

準広汎子宮全摘出術‥術後10日間ほど

広汎子宮全摘出術‥術後2週間~3週間ほど

-これは病院によって違うのかなという印象です。

(過去の体験者の方のブログを拝見するとバラバラ)

術式も腹腔鏡手術か開腹手術、ロボット手術によっても術後の違いが大きくあります。

因みに私は術後2週間での退院でした(過去記事「入院中、手術後の話。まとめ」)

3週間というのは残り1週間は自己導尿と術後のむくみの為の予備日な感じと主治医から言われました。

放射線治療‥1~1.5か月ほど

外部照射1回の照射にかかる時間は10~20分ほど

1日1回×5日間連続照射を5~6週間続ける

膣内照射1回の照射にかかる時間は30~1時間ほど

週に1回、全体で4~5回照射する。外部照射を初めて2~3週間後から始める

-このプランは放射線技師と主治医との連携によって変わると思います。

基本的には通院という形になるかなと思います。

稀に、遠い方だと平日は入院して治療し週末は退院を繰り返している方もいました。

同時化学放射線療法‥1.5~2カ月ほど

週に1回、全体で5~6回投与するのが一般的

※組合せや投与のタイミングによって色々検討されている。

化学療法(抗がん剤)を行う場合は基本的に入院して経過を見ながらの治療になります。

<診断結果で「要精密検査」と出た場合は?>

まずは婦人科がんの専門医「婦人科腫瘍専門医」がいる病院を選びましょう。

※病院の医師のプロフィール欄や科の紹介欄に記載されている場合があります。

又、子宮頸癌では放射線治療が行われる場合もあるので「放射線治療」を行っているかも重要なポイントです。

放射線治療を行っている専門医は調べる事が出来ます。

日本放射線腫瘍学会

間違ってもわたしの様に入院設備も無い、婦人科クリニックを受診しないように。

紹介料と初診料だけ取られて終わってしまいます(ノД`)・゜・。

尚、標準治療として列挙しましたが他の見解を示す医師も存在します。

(たとえば近藤誠がん研究所の近藤誠医師など)

それと、これが本当に「要精密検査」と出た時のお願いは一人の医師、一つの病院だけの意見だけで決めず、必要な場合はセカンドオピニオンなども活用してほしいと思います。

出来れば色々な情報を調べ、話を聞き(一つの病院の医師同士ではなく)その中で自分にとって最良な選択をして頂きたいと思います。

あとがき≫

標準治療だからと言って、必ずしもあなたにとっての最良かは別だと思います。

こう言った話というのは”命”が人質として会話されるので、きちんとした判断が出来ないことがあります。

私自身がそうでした。

だからこそ、私の様になって欲しくないという気持ちが強くあるので私はここに書かせて頂きました。

納得出来ない事は担当の主治医となった方にどんどん聞いて欲しいしあなた自身も調べて欲しいと思います。

治療方法なども主治医が適切に道案内してくれる方ならば安心できますが、自分の範囲内でしか治療方法を提示して頂けない場合は多いにありえます。

私は腹腔鏡手術を希望しましたが、「適用外」だと言われました。

適用外なんだから仕方がないと諦めましたが…後になって、ホームページで医師のプロフィール欄に内視鏡手術が出来るとは書かれて無い事に気づきました。

因みに、出来る方には内視鏡手術、日本内視鏡学会技術認定医等と書かれていました。

結局、医師本人に確認できていないので推測の域を出る事はありませんが、これを1つの例としてどう感じどう思ったかは自由です。

是非、今後に生かして頂けたらと思います。

私自身が、無知だったからこそ眠っていたがんを呼び起こしてしまったという感覚があります。

(過去記事「知らなきゃまずい!医療リテラシーって何?」を参照ください)

ただし、それによって手遅れにならないよう(後悔のないよう)に切に願います。

最後に、

情報こそが、がんサバイバーの武器

国際医療経済学者でがんサバイバーでもある

アキよしかわ氏「日米がん格差」より引用

がんサバイバーになる前から、より適切な医療を受ける為には「情報」が欠かせません。

<こちらも併せて読みたい>

国立がん研究センター(ガン情報サービス)「子宮頸がん」